音楽

2022年1月 2日 (日)

テレビの終わり

今日のニュースで、昨年の紅白歌合戦が史上最低の視聴率だったことを伝えていました。

このところ音楽に関連した記事を書いていましたが、本日もそれに関連して考えてみようと思います。

私は数年ぶりに少し紅白歌合戦を見ましたが、以前と違って音楽を聴く番組になっているなと、むしろ好感を持ちました。

逆に以前のようなバラエティ色の強い方が好きだという人もいるのでしょう。

ただ、今回ニュースになった視聴率に関しては、内容の問題はそれほど関係がないように思います。

何と言っても、テレビの視聴率はかなり前から全体的に低下しています。

お茶の間で一家が集まってテレビを見る習慣はほとんどないですし、テレビがない家もあるようです。

私が子供の頃などはテレビを見るくらいしか余暇を過ごす娯楽は無かったですが、今は他に楽しめるものがいくらでもあります。

この傾向は今後もさらに進むはずですので、テレビそのものがいずれ無くなってしまうものなのかもしれません。

もちろんこれはテレビだけのことではなく、どのようなものでも何時かその役割を終えるときが来るのでしょう。

人間に関して言うと、高齢になって自分の役割が終わったと思うと落ち込んでしまう人も多いように感じます。

時の流れは無情なものですから、できる準備はしておきたいものです。

2022年1月 1日 (土)

人生は無常

昨日記事に取り上げた藤井風さんが、昨日の第72回紅白歌合戦に出場しました。

数々のサプライズ演出もあって彼の魅力がフルに発揮され、久しぶりに見た紅白歌合戦は見ごたえがありました。

そして、私のひいき目かもしれませんが、彼は初出場ながら舞台の上でひときわ輝いている感じがしました。

また、新型コロナの影響で観客が少なく声も出せなかったのか、静かに音楽を聴ける雰囲気でアーティストの魅力が引き出されていました。

ここ数年は紅白歌合戦をほとんど見ていませんでしたが、こういう音楽を大切にする方針が続けば今後も見ようと思います。

それから、この紅白歌合戦には、母がお気に入りだった五木ひろしさんが出場しませんでした。

五木さんは前回まで50回出場したそうで、今回は辞退することを事前に発表していたとのことでした。

50年間歌手として一線級の活躍をすることは並大抵のことではありませんが、やはり時の流れには抗えません。

考えてみますと五木さんが出場した50回の内、47~8回は私の母も見たのだろうと思います。

その母は亡くなり、五木さんも華やかな舞台を辞退して、新しい人たちがそこで活躍し始める。

時の流れは早く、人生は夢のように過ぎて行き、世代交代をするとともに番組も変化していきます。

当然のことですが、人生の無常を感じます。

2021年12月31日 (金)

藤井風『帰ろう』

ここ二日間は『演歌・歌謡曲チャンネル』の思い出から母に関することを書いてきました。

母が施設に移って以降も、私は『演歌・歌謡曲チャンネル』をしばらくの間は時々見ていました。

ただ、私はそれほど演歌好きなわけではなく、特に母が最後の入院をした頃には演歌を聴く気分にはなれませんでした。

そのためそれ以後は、よりにぎやかな音楽を求めて隣の『MTVチャンネル』を見ることが多くなりました。

おそらく若い視聴者が多いと思われるこの『MTVチャンネル』でもいろいろなランキング番組がありました。

毎日のようにそれらの番組を見ていると、その時に流行っている曲がよく流れるので『髭男』や『あいみょん』などを覚えるまでになりました。

母が亡くなった淋しさから聴き始めた曲でも、一旦覚えると一緒に歌ったりして楽しくなるものでした。

そのような音楽が流れる生活がもうすぐ一年経とうかという頃、ランキングに藤井風の『帰ろう』という曲が入ってきました。

2020年の10月~11月の頃でしたが、この曲を3回目に聴いたときに何故か涙がこぼれてしまいました。

映画を見たり小説を読んで感動したことはありましたが、一つの曲を聴いて泣くことは長い人生でも初めてのことでした。

それからネットで『藤井風』という歌手を検索しましたが、当時はほとんど情報が無く、ひたすらYouTubeの動画を見ていました。

その後すぐにいわゆる『風沼』にはまり、今では全く抜け出せなくなってしまいました。

2021年12月30日 (木)

森山愛子『会津追分』

2年前の2019年12月30日は月曜日、曇り時々雨で8℃の寒い日、母が亡くなってから十日が経過しました。

何となく、施設での生活も幻だったように思えてきて、それ以前の自宅での生活は夢のように感じられてきました。

それでも遺品の整理をしていると、母の思い出がよみがえることもあり、昨日はその中から『演歌・歌謡曲チャンネル』のことを書きました。

私が母にこのチャンネルを教えたのは、脚を骨折して入院する1~2年前のことだったと思います。

それ以来、母は午後2時から始まるランキング番組を毎日楽しみにしていました。

以前ここにも書いたように、母は演歌ファンというよりも五木ひろしのファンと呼ぶのが正確なのかもしれません。

それでもランキング番組を見続けていると、母が覚える歌も少しずつ増えていきました。

その中で、私にとって一番印象的だったのが、骨折で入院をする2か月くらい前のことでした。

見ているのがランキング番組ですから、お目当ての歌がいつ流れるか分かりません。

「出た、出た」と母が独り言のように言ったので画面を見てみると、森山愛子という女性歌手の『会津追分』という曲が始まっていました。

次男が一時期会津に住んでいて、母も何度か行ったことがあるので、懐かしかったこともあったのでしょう。

骨折前に楽しみに聞いていた曲なので、骨折入院中に聴かせると、母は「何この曲?」と、画面がないのでピンときていない様子でした。

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