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2024年10月12日 (土)

身体の中から?

母は2015年5月頃に『類天疱瘡』を発症し、7月からステロイド剤を服用し始めました。

その前年の2014年1月には腎臓の持病が悪化したとして、それまで通院していたクリニックから総合病院を紹介されました。

幸いなことに、その時は月に一度通院することで様子をみるということになり、しばらく母の状態も安定していました。

そういう状況の2015年5月頃に、母の腕や脚に水ぶくれが現れ始め、一時はかなりの数の大きな水ぶくれができていました。

そのため2015年7月から同じ総合病院の皮膚科にも通うようになり、ステロイドを服用すると間もなく母の水ぶくれも消えていきました。

ただその水ぶくれが無くなった頃の2015年10月、皮膚科の通院予定日に母は病院に行かず、じきに薬が手元に無くなってしまいました。

そしてステロイドの服用を止めた数日で、母の脚のむくみがどんどん酷くなり、パンパンに太くなっていきました。

その頃母は布団で寝ていましたが、むくみで脚を曲げられなくなり、寝るときは私が手助けをして横になるようになってしまいました。

そんな日が続いていたある晩、私が母の脚を拭いていると、履いていたズボンの脛の部分がびっしょり濡れていました。

当時は母がまだ台所仕事をしていたので「水を零したの?」と尋ねると、母は「零してないよ」と何事もなかったような表情で答えました。

膝から下の部分がびしょびしょだったので、私は当然『かなりの水を浴びたのだろうな』と思いましたが、その答えを聞いて驚きました。

それは、外から水を浴びたのでなければ、母の身体の中から出て来たとしか考えられなかったからです。

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