「零してないよ」
このところ母が『類天疱瘡』を発症した2015年の頃のことを思い出しながら記しています。
まずその前年の2014年1月に母の腎臓の持病が悪化したとして、それまで通院していたクリニックから総合病院を紹介されました。
ただ幸いなことに、総合病院に月に一度通院することで様子をみるということになり、しばらく母の状態も安定していました。
そんな中で2015年5月頃に、母の腕や脚に水ぶくれが現れ始め、一時はかなりの数の大きな水ぶくれができていました。
そのため2015年7月頃から同じ総合病院の皮膚科にも通うようになり、それは『類天疱瘡』という病気の症状であることが分かりました。
その『類天疱瘡』にはステロイド剤が効果があるということで、ステロイドを服用すると間もなく母の水ぶくれも消えていきました。
ただその水ぶくれが無くなった頃の2015年10月、皮膚科の通院予定日に母は病院に行かず、じきに薬が手元に無くなってしまいました。
そしてその後の数日で、母の脚のむくみがどんどんパンパンに太くなっていきました。
当時はそのむくみは腎臓の持病の悪化によるものと思い、次の通院予定まで何とか様子を見たいと考えていました。
ところが、ある晩母の脚を拭いてあげていると、履いていたズボンの脛の部分がびっしょり濡れていて私は驚きました。
当時は母がまだ台所仕事をしていたので、そのひどい濡れ方からして当然、洗い物の最中に水を零したのだろうと私は思いました。
そこで私は母に「水を零したの?」と尋ねると、母は「零してないよ」と何事もなかったような表情で答えました。
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