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2024年9月17日 (火)

強制連行?

母が86歳の1月、当時は築50年になろうかという古い一軒家に、母と私は住んでいました。

その家は隙間風が入るとても寒い家で、その環境が母の持病を悪化させていたことは間違いありませんでした。

その持病である腎臓の具合が悪くなったということで、通院していたクリニックから総合病院を紹介されました。

そして、いよいよ新しい病院に行くという前日、母は「人工透析をしてまで生きたくない」と言いました。

おそらくその時の母は、そんなことを考えざるを得ないくらい、体調が良くなかったのだろうと思います。

それを聞いて不安が増した私は叔母に連絡をして、二人で母を以前から借りていた近所のマンションに連れて行くことにしました。

そのマンションは、古くなった家をどうにかしないといけないと考えて、半年ほど前から仮の住まいとして借りていました。

母もそこに何度か行ったことはありましたが、いざ引っ越すとなると面倒くさいのか、なかなか移動する気にならないようでした。

ただ、その部屋は南向きで暖かいことを皆知っていたので、総合病院で検査をしてもらう前日は3人でそこで過ごそうというわけでした。

そして叔母が到着後、3人で車に乗ってそのマンションに着くと、叔母と私が母の両脇を抱えて部屋まで連れて行きました。

その姿は周囲から見ると、おそらく拉致された母が無理矢理連行されているように見えたかもしれません。

そんな状況で部屋に入るやいなや、母は「トイレに行きたい」と言ってしばらくトイレに籠もっていました。

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