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2024年9月18日 (水)

「たくさん出た」

このところ母が86歳の1月に持病が悪化して、クリニックから総合病院を紹介された時のことを記しています。

当時住んでいた古い一軒家は隙間風が入ってとても寒く、その環境が母の持病を悪化させていたことは間違いありませんでした。

そして、いよいよ新しい病院に行くという前日、母は「人工透析をしてまで生きたくない」と言いました。

その言葉を聞いて不安が増した私は叔母に連絡をして、2人で母を以前から借りていた近所のマンションに連れて行くことにしました。

そのマンションは半年ほど前から借りていましたが、母は引っ越すとなると面倒くさいのか、なかなか移動する気にならないようでした。

ただ、その部屋は南向きで暖かいことを皆知っていたので、総合病院で検査をしてもらう前日は3人でそこで過ごそうと考えました。

そして叔母が到着後、3人で車に乗ってそのマンションに着くと、叔母と私が母の両脇を抱えて部屋まで連れて行きました。

そんな状況で部屋に入るやいなや、母は「トイレに行きたい」と言ってしばらくトイレに籠もっていました。

やがて母は、にこやかな表情で「たくさん出た」と言いながらトイレから出て来ました。

おそらくそれまでとても寒い部屋にいたので、トイレに行くことも我慢していたのでしょう。

そして暖かい部屋に移動したことで代謝が良くなって、表情だけでなく顔色も良くなっていました。

叔母と私はそんな母を見て「顔のむくみも良くなったように見える」と、お互いに顔を見合わせました。

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