大切な一か月
昨日の記事では『生き方の問題』などと、少し大袈裟な表現を使ってしまいました。
それは、塩分制限をしていた母が塩分不足を起こしたことによって、その解決策を考えたことから行き着いた考え方でした。
それはつまり、持病から塩分を制限せざるを得ない母に、余計な塩分を摂らせていいのかという問題でもありました。
もちろんこれは、まず第一に母が考えればいい問題ではあります。
ただ、介護というものは本人に代わって親族や介護者が考えなければならなくなることがよくあります。
ですから私は、介護をする親族や介護者は本人と良く話をしておくことが大切だと思っています。
その上で、本人がもっとも選ぶであろう方法を代わりに選んであげることが重要なのではないでしょうか。
少なくとも私は、母を介護する上でそのように考えていました。
もちろん実際はこのように頭で考えたことよりも、母が嫌がることはしたくないという感情的なことが大きかったようにも思います。
そういうこともあって、塩分不足のため食欲不振で元気の無い母には、当然塩分を摂って欲しいと考えました。
その効果があって、その後母は元気を取り戻してほんの一か月でしたが、再び楽しく施設での生活を送ってくれました。
そしてこの一か月があったために、私は母の晩年が良いものだったと、より強く思うことができています。
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