『駅のホームのような』
私の母は2018年7月4日にいわゆる『介護老人保健施設』に入所しました。
その施設で母は楽しく笑顔に溢れた日々を過ごしてくれましたが、それでも入所当初はいろいろとありました。
これまでにいくつかの母の言葉を紹介しましたが、最も理解しがたかったのが「駅のホームから電車に乗った」というものでした。
これは入所翌日ころの話で、最初私は『夢の話でもしているのかな?』と思いました。
ただその後も話を聞いていると、どうもリハビリに行った時のことを言っているような気がしてきました。
というのも、このころリハビリが始まり、母も楽しそうにリハビリに行った話をしてくれたからです。
そして私が気付いたのは、母の居室が北側の端にあって、皆が集まる食堂までかなり長い距離の真っ直ぐな廊下を移動していたことでした。
確かにその一直線で長い廊下は『駅のホーム』と呼ぶのに相応しい感じがしました。
また当時母のいたフロアは5階で、リハビリルームはその施設の3階にありました。
ですから、母にとって廊下が『駅のホーム』だとすれば、その先で乗るエレベーターは母にとっての『電車』だったのでしょう。
いずれにしても、このころの母は心身ともに絶好調で、一生懸命にその日の出来事を話してくれました。
ただ『駅のホーム』にしても『電車』にしても、『駅のホームのような』とか『電車みたいな』と表現してくれれば良かったのにと思います。
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