『まぁ良かったかな』
2018年7月に施設に入所した母は、11月にむくみが酷くなって病院に入院することになりました。
利尿剤の点滴でむくみはすぐに治まりましたが、検査の結果は心不全と診断されました。
医師の説明によると、母の場合はおそらく老化が原因で、心臓の弁膜の働きが良くないということでした。
治療方法としては、若ければ手術をするしかありませんが母の場合は高齢者なので、医師は「このまま寿命を待つのかな」と話していました。
ただ心不全の状態としては、まだそれほど悪くはないとも話してくれました。
この説明を聞いて、私は母にそのまま伝えることはできませんでした。
「老化によって、心臓の働きが衰えてきたらしい」と、当たり障りのない感じで伝えただけでした。
もちろん心臓の手術のことなど話題にもしませんでした。
それは一つには、高齢者の母が心臓の手術を受けることができるのか、私にも分からなかったこともあります。
そして最大の理由は、母が手術を希望することはないだろうと、思っていたからです。
こういう状況が、母が亡くなるほぼ1年前に起きていました。
つまり母の心臓はこの後1年の寿命だったわけですが、今ではこの時の判断は『まぁ良かったかな』という気がしています。
« 「このまま寿命を待つのかな」 | トップページ | 生命の行方 »
「介護・医療」カテゴリの記事
- 「目が見えない」(2024.10.19)
- 午前3時に「トイレに行きたい」(2024.10.18)
- 為す術もなく、ただ不安(2024.10.17)
- 体液が滲み出る(2024.10.16)
- ステロイドか?(2024.10.15)
「母の思い出」カテゴリの記事
- 「目が見えない」(2024.10.19)
- 午前3時に「トイレに行きたい」(2024.10.18)
- 為す術もなく、ただ不安(2024.10.17)
- 体液が滲み出る(2024.10.16)
- ステロイドか?(2024.10.15)
コメント