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2024年6月 4日 (火)

「このまま寿命を待つのかな」

2018年7月に施設に入所した母は、11月にむくみが酷くなって病院に入院することになりました。

利尿剤の点滴でむくみはすぐに治まりましたが、検査の結果は心不全と診断されました。

一口に心不全といっても、原因や症状は様々なようです。

説明を聞くと、母の場合は弁膜の状態が良くないということでした。

そしてその原因は、おそらく老化によるものだろうとのことでした。

また治療方法としては、手術しかないというのが医師による話でした。

ですから当然、若ければ手術をすることになります。

ところが母の場合は既に90歳を過ぎていましたので、医師は「このまま寿命を待つのかな」と独り言のように口にしました。

それは寂しい言葉でしたが、私としても『そんなものかな』と思いました。

同時に、母にこの話をそのまま伝えることはできないと思いました。

そして90歳を過ぎた母に「心臓の手術をする?」と話をする勇気もありませんでした。

結局、私が勝手に『母も手術はイヤだろう』と判断したわけですが、本当のところ母がどうしたかったかは、今となっては分かりません。

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