「声が小さくて聞こえない」
亡くなった親のことを考えていつまでも後悔してしまうという新聞の人生相談から、ここ数日はいろいろと考えてみました。
その関連で思い出したのが、母と一緒に病院に行っていた当時のことです。
母は若い頃から腎臓の持病がありましたが、80歳くらいまで一人で病院に通っていました。
その後、母は腰を痛めて杖をついて歩くようになりました。
その前から、私に時間がある時に車で送り迎えをしたことはありましたが、腰痛後は毎回一緒に行くようになりました。
そして、その後病院内では母を車椅子に乗せて一緒に診察室に入るようになりました。
すると徐々に、医師は私に向かって話をするようになりました。
それは徐々に持病が悪化してきた母の耳が遠くなってきたことも関係していたかもしれません。
また、母ももしかすると自分の持病が悪化してきたという状況は聞きたくない、という気持ちがあったような気もします。
私が「先生の説明は分かった?」と尋ねると、母はよく「先生の声が小さくて聞こえなかった」とは言っていましたが……。
このような時期からさらに時間が経過すると、最後には主治医と話をするのは私ということになっていきました。
結局、最終的に母の病状に詳しいのは母よりも私という状態になってしまいました。
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