大切な刺激
新聞のコラムに興味深い話が載っていました。
40年ほど前のことのようですが、母親がくも膜下出血の手術後に、ほとんど話ができなくなってしまったそうです。
このままではもう二度と母親と話ができなくなると心配した3姉妹の子供たちが、話し合って決めたのが週に一度の電話でした。
最初に毎日面会に行ける3番目の妹が、たくさんのテレホンカードを用意したそうです。
それを使って毎週末、2人の姉に電話をしてテレホンカードが切れるまで、母親と話をしてもらったとのことです。
もっとも内容は、姉たちが一方的に話して母親は返事をするくらいだったそうですが。
それでも、それが効果的だったのか主治医も驚くような回復を示し、母親はその後17年間生きることができたという話でした。
私も母の介護経験から思うところがあります。
それは、このコラムの電話のように何かしら刺激がないと人は簡単に衰えるということです。
例えば私の母の場合は、施設に入所後に家で過ごしていた頃よりもはるかに元気になりました。
それは体調が良くなったこともあったと思いますが、何よりもいろいろな刺激があったことが大きかったと感じています。
ウチでジッとしている頃と比べて、笑顔でよく話をしてくれましたし、目や耳の感度も明らかに良くなっていたのには驚きました。
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