体力と気力の低下
このところリハビリを中心に考えることで、いろいろと思い出してきています。
母は90歳を過ぎて脚を骨折しましたが、リハビリの効果もあって元気を取り戻し、施設でも概ね楽しく余生を過ごすことができました。
それに対して父の晩年については今でも多少後悔しているところがありますので、少しずつ振り返ってみています。
2007年12月に父は畑から怪我をして戻って来ましたが、しばらく入院して退院した後は片脚を引きずって歩くようになりました。
当時私は『あれだけの怪我をしたのだから、多少脚を引きずるのは仕方がない』と考えていました。
ただ改めて思うのは、父もリハビリに励んでいれば、ほぼ普通の歩き方に戻れたのではないかということです。
それは母が90歳の時に脚を骨折して手術した後の経過を見て、リハビリの効果の大きさに気付いたからです。
もちろんそれは父に多大な努力を要求することになりますし、父にもその気があったかどうか分かりません。
ただ父が怪我をした当時、介護保険やリハビリの知識が周囲の誰にもなかったことは残念に感じます。
もしその当時私に今の知識があれば、父に介護認定からリハビリに通うことを勧めていたのは間違いないでしょう。
それができなかったため、父は脚を引きずって歩くようになってからはほとんど外出せず、家中にこもりがちになってしまいました。
高齢者だけではありませんが、引きこもった結果として体力と気力が低下し、父の寿命も多少縮まったのではないかと今でも時々考えます。
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