リハビリをしていれば……
このところリハビリを中心に考えることで、いろいろと思い出してきています。
母は90歳を過ぎて脚を骨折しましたが、リハビリの効果もあって元気を取り戻し、施設でも概ね楽しく余生を過ごすことができました。
それに対して父の晩年については今でも少し思うところがありますので、少しずつ振り返ってみています。
昨日の記事の続きになりますが、父が怪我をして畑から戻って来たときに一番目立っていた傷がありました。
今では左右どちらの脚か忘れてしまいましたが、膝のすぐ上の太股の正面の部分にその傷はありました。
直径15センチほどのほぼ円形に皮膚が剥けていたので、その上の脚の付け根の部分をタオルで縛ったために良く覚えています。
そんな怪我をした父を連れて、以前診てもらったことがあるクリニックで治療をしていただき、しばらく入院することになりました。
そして怪我が回復して退院したときに、父はその怪我をした方の脚を少し引きずるような歩き方をするようになっていました。
その姿を見たとき私は『あれだけの怪我をしたのだから、多少脚を引きずるのは仕方がない』と思いました。
ただ冷静になって思い出してみると、その怪我の部分はおそらく出血をしていたわけではなく、皮膚が剥がれていただけだったようでした。
そのため治癒した後も皮膚が引き攣っていて、その部分が伸びにくかったのではないかと考えるようになりました。
そして、そういうことだとしたら父もリハビリに励んでいれば、ほとんど普通の歩き方に戻れたのではないかと今では思っています。
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