戦前の風情
このところ3月11日をきっかけにして、災害に関連することをいろいろと思い出しながら記してきました。
そして昨日は亡き父が幼少時に2度ほど養子に行っていたことを知った時のことを書きました。
どちらも数週間から数ヶ月で戻っていたようですから、本人にその記憶があったかどうかは分かりません。
また、今となっては誰にも尋ねることができませんから、戸籍の情報以上のことは知りようがありません。
ただ、私が子供の頃に家族で父の故郷に行ったことがあります。
私の記憶では、父が運転する自動車で数多くの場所に連れて行ってくれたことを覚えています。
また、夏の暑い時期でしたから、どこに行っても冷たい飲み物をいただいたことが最も印象的に記憶に刻まれています。
そして父はあまり自分から説明するタイプの人ではなかったので、その時に会った人々との関係はほとんど理解できませんでした。
ただ、おそらくその中には父が養子に行った先もあったのだろうと、なんとなく考えています。
同時に父の生活していたであろう家も見てきましたが、当時は既に無人で、いかにも農村の古民家という風情でした。
その家の裏山にはお墓があって、様々な大きさの石が整列しているというよりも、雑然とした感じで立っていたのが印象的でした。
それは大阪で万博が開催されていた1970年のことですが、当時の父の故郷の風景はまだ戦前を引きずっているような気がしました。
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