84歳、畑で事故
ここ数日はリハビリのことについて考えてみました。
結局母はリハビリの効果もあって元気を取り戻し、そのため施設でも概ね楽しく余生を過ごすことができました。
それに対して父の晩年には今でも少し考えてしまうところがあるので、振り返ってみようと思います。
父は84歳まで趣味の畑仕事をしていて、そこには自分で自動車を運転して行っていました。
そんな元気な父でしたが、ある日その畑で事故を起こして怪我をして帰ってきました。
着ていたシャツやズボンがビリビリに破れ、所々から出血しながら自分で運転して戻って来た姿を見て、私は驚きました。
私は当然救急車を呼ぶものと思いましたが、父は自分を乗せて以前診てもらったことのある近所のクリニックに連れて行くように言いました。
私が父を助手席に乗せてそのクリニックに行くと、そこの院長は不在ということでした。
その日は土曜日のため診療時間が午前中ということで、散髪に出かけているとのことでした。
私は父に「やっぱり救急車を呼ぼう」と言いましたが、父は何故か院長の帰りを待つと言い続けました。
父がそのように言う以上私には何もできず仕方なく待ちましたが、その間の看護師さんたちの心配そうな表情が印象的でした。
確か一時間ほど待ったところで院長が戻って来て、父の怪我を診てくれました。
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