「そうだったかねぇ…」
2015年11月に母を介護するために休職をした私は、6ヶ月後に退職をして母が施設に入所するまで、2年半ほど家で母を介護しました。
介護といっても母の場合は、通院の付き添いや買い物など外出することが主で、家中では食事の管理くらいでした。
このところ、当時を含めて母の食事に関していろいろと思い出しながら、気付いたことなどを記しています。
母は若い頃に腎臓を悪くして、その影響でしょうか70歳くらいから糖尿病になりました。
そのため家で介護をしていた時期には、毎食前にインシュリンの注射をしていました。
そんな母が、2018年5月に脱水症状を起こして入院した後、7月の退院時にはインシュリンの注射を止めていました。
退院後に入所した施設でもインシュリン注射は対応していましたが、主治医の判断で注射を止めることになりました。
結局、施設入所の後は血糖値を測ったり、インシュリンの注射をすることは全くありませんでした。
ですから、施設入所後に糖尿病が悪化して、母の死因になった心不全が発症した可能性は肯定も否定もできません。
ただ、施設に入所当初の制限がほとんど無かった食事を母は喜んでいて、施設での生活にもとても満足していました。
つまり制限のない食事が母の寿命を縮めた面はあるかもしれませんが、施設での母はいつも楽しそうな笑顔で溢れていました。
ある日私が「施設入所前は毎食前にインシュリンの注射をしていたね」と話すと、母は「そうだったかねぇ…」と忘れてしまったようでした。
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