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2023年12月 3日 (日)

瞬きだけ

4年前の2019年12月3日は晴れで16℃の火曜日、母が最後の入院をして23日目、私は午後6時40分に母の病室に行きました。

11月24日の夕方から28日の早朝まで4日間、夜間母の付き添いをしていましたが、心配だったパニック障害の症状はほとんど治まりました。

そのため、28日以後は普通の面会時間に行くことにしていて、この日も午後7時前に行くことにしました。

前日の母は吐息のような声で何かを言ってくれましたが、ずっとベッドに寝ているので、時計代わりが必要なくなったこともありました。

ただ同時に、母の状態が良化することはほとんど考えられなくなり、病院の方に足が向きにくくなってきたことも事実でした。

前日は母の両方の瞼が結構腫れていて再び悪化したように見えたので、この日も心配しながら病室に入りました。

この日の母は右側を下にしていて、暑いのか上衣が胸まではだけたような感じで、愛用の高橋由伸のタオルを掛けて寝ていました。

前日と違って瞼のむくみはほとんどありませんでしたが、手指のむくみはなかなか取れないよう見えました。

母の様子を見ているうちに、腕に巻いた血圧計が動き出し測定を始めると、220/100という数字が表示されてアラームが鳴りました。

そのままにして母に声を掛けると、瞼が動き出して何度か瞬きをしましたが、目が開くことはなく口や身体も動くことはありませんでした。

十日ほど前から鎮静剤を使ってきて、その効果で動けないのかと思うと同時に、母は瞬きで何かの意思を伝えてくれたのだと感じました。

ただ、血圧測定でアラームが鳴る状態であると同時に、心電図は一見して怪しげな波が増えていて、なんとなく絶望感が漂い始めました。

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