可愛い笑顔
4年前の2019年12月1日は晴れで13℃の日曜日、母が最後の入院をして21日目、私は午後7時20分に母の病室に行きました。
11月24日の夕方から28日の早朝まで4日間、夜間母の付き添いをしていましたが、心配だったパニック障害の症状はほとんど治まりました。
そのため、28日以後は普通の面会時間に行くことにしていて、この日も午後7時過ぎに行くことにしました。
前日は母の瞼が開いたりしましたが、ずっとベッドに寝ている状況なので、時計代わりに夕方に行く必要がなくなったこともありました。
ただ同時に、母の状態が良化することはほとんど考えられなくなり、病院の方に足が向きにくくなってきたことも確かでした。
この日も勇気を振り絞って病室に入ると、母は右側を下にして眠っていて、瞼の腫れがほとんど引いているように見えました。
前日に、点滴の量が減っていることに気付いたこともあり、水分を減らしたのがむくみにも影響しているのかと感じました。
そして前日と同様に「息子さん来ました」と声を掛けると、母は少し笑ったような表情になり何か声を出してくれました。
何を言っていたのかは分かりませんでしたが、その時の笑顔はこれまでに見たことのないような可愛さでした。
この日はベッドの周囲の計器には血圧は表示されていませんでしたが、脈拍が75、酸素量は95~96くらいで安定していました。
この時は酸素吸入のチューブが鼻にしっかりとは入っていないにもかかわらず、なかなか良い数値だったので、私も安心できました。
そんな鼻から外れかけたチューブと穏やかな表情で寝ている母を見て、私は『もう、そういう細かいことは大体でいいよ』と思いました。
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