涙の大きさ
4年前の2019年12月24日は晴れで12℃の火曜日、この日は12月20日に亡くなった母のお通夜の日でした。
親族で内々に行うことにしましたが、皆さんに見ていただくための在りし日の母の写真などを持って、一旦午後2時に葬儀場に行きました。
その時には既に祭壇が出来上がっていて母の遺影が中央にあるのを見て、それまでとは違う厳かな雰囲気に圧倒されました。
そして、これまではどこか実感がなかったものが、突然緊張感に包まれたように感じられました。
その後一度自宅に戻って、午後4時30分ころに再び葬儀場に行きました。
母が亡くなってから4日後がお通夜ということで、その間は母の遺体と一緒に過ごすことができました。
また、その1ヶ月前くらいから『今回はもうダメなのかな』と、私は覚悟していました。
そういった理由から、この日も感情が高揚することはもうないのかな、と考えていました。
午後6時にお通夜が始まって、お経が流れ始めるころまでは確かに私は落ち着いていたと思います。
それが、最初に私がお焼香をして真っ新な香炉に抹香を指先から落とした瞬間に、涙が両目からどっと溢れ出しました。
それは私にとって予想外の出来事でしたが、それ以上に驚いたのはその時の涙の粒が、経験したことがないほど大きく感じられたことでした。
まるで子供の頃に見た少女漫画のヒロインが流すような大粒の涙のようで、私は『涙にも大きさに違いがあるのか』と妙に感動しました。
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