いつまでもこのままで
4年前の2019年12月19日は曇りで10℃の木曜日、母が最後の入院をして39日目、この日は午後7時頃に面会に行きました。
前日の母の様子は脈拍が80~120の間を忙しく動いていましたが、息は静かで良く眠っているような感じでベッドに横たわっていました。
そして利尿剤の点滴が外されていて、高血圧に悩まされていた母もいよいよ血圧を下げる必要が無くなっていました。
若い頃から定期的な通院と薬の服用が習慣になっていた母にも、その習慣が終わる時が来たというわけです。
12月16日の激しい呼吸を見てから私は、いつ病院から電話が来るかと不安を抱えながら日々を過ごしていました。
それでも、この日も病院からは何も連絡が無いので、なかなか病院に向きづらい重い脚を引きずるように母の面会に行きました。
いつものように母の状況を心配しながら病室に入ると、仰向けで顔を右側に向けてスヤスヤと寝息を立てていました。
その表情は、いかにも気持ちよさそうに眠っているように見えました。
計器の数値を見ると、脈拍は90台で安定していて血圧は115/42、酸素量は94と、これだけ見れば何も問題はなさそうでした。
この日は息が荒いこともなく脈拍も安定していて、むくみも顔には無く、腕や指に多少目立っているという程度でした。
他には心電図の形がかなりイヤな感じではありましたが、母の寝顔を見ていると『いつまでもこのまま眠っていて欲しい』と思いました。
最後に胸に掛けていたジャイアンツの白いタオルを、母が愛用していた高橋由伸のタオルに交換してあげて、私は帰路に就きました。
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