丁度いいお天気
4年前の2019年12月20日は晴れで15℃の金曜日、母が最後の入院をして40日目、この日は午後5時頃に病院に行くことになりました。
前日の母は計器の数値も落ち着いていて、スヤスヤと眠っているように見えたので『このまま眠っていてくれればいいな』などと思いました。
ただ、私は12月16日に激しく呼吸をする母を見てから、いつ病院から電話が来るかと不安を抱えながら日々を過ごしていました。
そして、とうとうこの日の午後4時20分に病院から電話が来てしまいました。
電話をくれた看護師さんの話では「まだ息はありますが、血圧が50まで落ちたので連絡をしました。早く来てください」ということでした。
夕食の支度をしていた私は『とうとう来たか』と思い、ご飯が炊けたのを確認してから家を出て、午後5時10分ころ母の病室に到着しました。
途中で西の空を見ると、雲が多いながらもきれいな夕焼けでやや暖かく『母が旅立つには丁度いいお天気かもしれない』と感じました。
病室での母の状況は脈拍は乱高下していて、血圧はほぼ平坦で波が無く、心電図も見たことの無いような形の波になっていました。
この日の母はこれまでのような鼻からのものではなく、口を覆う酸素吸入をしていて、ずっとハァハァと荒い呼吸を口でしていました。
ただ、鎮静剤の効果で母の顔に苦しそうな表情はなかったので、その点は良かったと思いました。
そのうち血中酸素量が指先で測れなくなり、看護師さんが耳たぶと額に器機を移動させて測っていましたが、最後は測定不能になりました。
そして、午後6時42分に母は息を引き取りました。
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