真っ赤な夕焼け
4年前の2019年11月6日は晴れで22℃の水曜日、母が施設に4回目の入所をして101日目、午後4時5分ころ面会に行きました。
8月中旬ころから母が体調不良の日が多く、検査して塩分不足が指摘されたため、『ふりかけご飯』を食べ始めることになりました。
母はその『ふりかけご飯』をとても気に入って食事の量も増え、9月下旬には体調の良化が感じられるようになりました。
ただ、体調の良化に精神的な状態が追いつかず、気持ちの落ち込みはなかなか改善されずにいました。
それが10月に入ると精神的にも落ち着いてきて、母の口数も増えて、普通に笑顔が出るようになってきていました。
しかし10月も終わり頃になり、脚のむくみが少しずつ目立つようになってきて、私は『またそろそろ入院かな』と思い始めていました。
この日の母は丁度トイレに入っていたのでしばらく待っていると、母は「出そうで出なかった」と苦笑いしながら食堂に現れました。
そして、この日も9階の面会室に行くと雲一つ無い快晴で、今にも日が沈もうとしている中、母の背中に夕日を受けながら話をしました。
この日も母は穏やかな口調で昔の思い出話や、先日からの食事を「少なくなって丁度いい。ふりかけがおいしい」と笑顔で言っていました。
それから、この日もここ数日と同様に好天で室内は暑いため、着替えの時に拭いてあげた母の背中はかなり汗を掻いていました。
また、着替え時に車椅子からベッドに移動させて会話をすると、前日気になったものと同様な少し苦しそうな発声の仕方になりました。
以前もこの息遣いになって間もなく入院したので、私の不安は増しましたが母は夕焼けを見て「凄い真っ赤だ」と歓声を上げていました。
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