ベッドを起こしていた理由
4年前の2019年11月18日は晴れで21℃の月曜日、母が最後の入院をして8日目、午後3時40分ころ病室に面会に行きました。
入院の2日目には脚のむくみは無くなり、3日目には食事も出て、これまでの入院時と同様に順調に回復しているように見えました。
4日目には4人部屋に移っていましたが、私は心電図にイヤな波形を見つけて、少し不安に思い始めていました。
5日目はほとんど寝ていたようで元気が無く、うつろな目で話をすると頻繁に酸素不足のアラームが鳴っていたのが気になりました。
6日目はいくらか元気になって話もできましたが、『痰の検査をして、死ぬ思いだった』などと、多くの検査をしたと話していました。
前日の7日目は再び調子が悪そうにしていて、上半身のむくみがなかなか取れないのではないかと、私は考え始めていました。
そして8日目は姉が面会に来てくれましたが、母はベッドを半ば起こした状態で眠っていました。
目を覚ました後にはいろいろ話をして、記憶もしっかりしていましたが、話し続けると酸素不足のアラームが何度も鳴っていました。
部屋に来た看護師さんも「寝かせると酸素量が下がってしまう」と言っていて、ベッドを起こしていた理由が分かりました。
それでも母は、話をしているうちに元気が出て来て、カーテンが開いている東向きの窓を見て「ずっと天気でいいよ」と笑っていました。
そして「外に行きたいなぁー」と、鼻に酸素吸入のチューブを入れたまま、少し息苦しそうな声で気持ちを吐露していました。
帰り際に手を握ると、母は珍しく私の手を「暖かいね」と言い、姉の「また来ます」という言葉に「ありがとう」と答えていました。
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