時計代わりは必要ないかな
4年前の2019年11月29日は晴れで10℃の金曜日、母が最後の入院をして19日目、私は午後6時に母の病室に行きました。
24日の夕方から28日の早朝まで、4日続けて夜間母の付き添いをしていましたが、心配だったパニック障害の症状はほとんど治まりました。
そのため、28日の夕方からは普通の面会時間に行くことにしましたが、母はほとんど眠っているので、この日は午後6時ころ行きました。
2018年4月に母が脚を骨折して以来、施設入所後もずっと私は母の時計代わりになるように、午後4時ころに面会に行くようにしていました。
入院や施設での生活では時間の把握が難しいようで、母はよく私に時間を尋ねてきました。
そういう経験から、私が現れたら『夕方だ』と分かりやすいように、なるべく同じ時間に顔を出すようにしていたわけです。
ただ、この時の母の状況からすると『残念ながら、もう時計代わりは必要ないかな』と考えました。
また、母と話をしても楽しい内容にはならないと思い、眠っていたらそのまま帰ろうと考えたことも理由の一つでした。
この日の母はベッドに左側を下にして寝ていて、計器を見ると酸素量は90前後でしたが、脈拍や心電図は安定していました。
声を掛けると起きていて、「私はどこにいるの?」「明日の土曜日に何かある」などと、声は小さいながらもしっかりした口調で言いました。
さらに「何処かでお葬式をしているんじゃないの?」と、夢と現実が混ざり合いながらも、いろいろと考えているようでした。
鎮静剤のために朦朧としていたこともあったでしょうが、私はこの時の母の状態を見て『出来るだけのことはしてあげたかな』と思いました。
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