「気楽は気楽だ」
4年前の2019年11月13日は曇りで18℃の水曜日、母が最後の入院をして3日目、午後4時ころ病室に面会に行きました。
この日は身体の左側を下にして寝ていて、私が挨拶をすると母は「いててて」と声を上げながら起きました。
それまでは良く眠っていたようで、鼻にはまだ酸素吸入のチューブを入れていました。
母は「部屋が暑い」と言いながら私の手に触れて「冷たいね、手袋をした方がいいよ」と私の心配をしてくれました。
続けて「これから会社に行くの?」と尋ねるので「夕方です」と私が答えると、母は声を出して笑っていました。
息苦しさの無い声が良く出ていて瞼の腫れもほとんど無いので、私の感触としてはかなり回復したように思いました。
母の話では「先生が来て『大分むくみが無くなりましたね』と言っていた」とのことで、良化しているのは確かなようでした。
また「二日間ほとんど寝ていた」と言いながらも、三日前に行ったお墓参りのことはしっかりと覚えていました。
「暖かくて良い天気だった」と振り返っていて、意識の方も大丈夫でした。
そして看護師さんたちとも話をしたようで、母は「皆、知っている人らしい」と微笑しながら「私は分からないけど」と苦笑していました。
ここまではずっとベッド上で過ごしているので「気楽は気楽だ、タオル折りもないし」と、少し寂しさも感じている様子でした。
最後には「じゃ、また来ますから」と私が手を振ると、母は「ご苦労様でした」と、施設での面会と同じようなお別れの挨拶ができました。
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