「午前中は分からなくなっていた」
4年前の2019年11月21日は晴れで15℃の木曜日、母が最後の入院をして11日目、午後4時ころ病室に面会に行きました。
このころ私は毎日、母の体調に不安を抱えながら入室していましたが、前日の母は上機嫌でずっと話をしてくれました。
ただ、状況は悪化していたようで、病院からの帰途に主治医から「利尿剤が効かなくなった」との連絡が来ました。
同時に人工透析の提案がありましたが、私が即答を避けたために利尿剤の増量で様子を見ることになりました。
この日の母は前日と同様に元気があって、ひたすらいろいろと話をしてくれましたが、少し違和感があるように感じられました。
ベッドに仰向けで横になっていた母は、私と目が合うと「頭がおかしいでしょ」と話しかけ、「何をするの?」と聞いてきました。
私のことを認識できていないような母の様子でしたが、看護師さんによると「午前中は分からなくなっていた」と話していました。
それでも、母は施設でのリハビリのことなどをいつも以上に詳細に話してくれて、記憶はしっかりしているようでした。
そして積極的に喋りながらも、見ているものにピントが合っていない感じで、どこかマボロシを見ているような視線をしていました。
どちらかというと、過去の記憶はしっかりしているものの、現在の状況が分からなくなっているような感じがしました。
また、この日は鼻からの酸素吸入のチューブは取れていて、足の親指で測定していた酸素量は問題無さそうでした。
ハイテンションで話をしている母を見て、私は何故か『ひょっとして最後かもしれない』と思い、この日は1時間半ほど一緒にいました。
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