92回目の誕生日
4年前の2019年11月19日は曇りで21℃の火曜日、母が最後の入院をして9日目、午後4時ころ病室に面会に行きました。
入院の2日目には脚のむくみは無くなり、3日目には食事も出て、これまでの入院時と同様に順調に回復しているように見えました。
4日目には4人部屋に移っていましたが、私は心電図にイヤな波形を見つけて、少し不安に思い始めていました。
5日目はほとんど寝ていたようで元気が無く、うつろな目で話をすると頻繁に酸素不足のアラームが鳴っていたのが気になりました。
6日目はいくらか元気になって話もできましたが、『痰の検査をして、死ぬ思いだった』などと、多くの検査をしたと話していました。
7日目は再び調子が悪そうにしていて、上半身のむくみがなかなか取れないのではないかと、私は考え始めていました。
前日の8日目は姉が面会に来てくれましたが、母は酸素不足気味のためにベッドを半ば起こした状態でずっと過ごしていました。
9日目のこの日は左側を下にして出入り口の方を向いて寝ていましたが、話しかけると母は目を瞑ったまま話し始めました。
「鼻の中を治療した」と言っていて、「痛かった」と振り返っていましたが、「その後はずっとほったらかしだ」と愚痴っていました。
この日は母の誕生日なので「今日は誕生日だからウチでお鮨でお祝いするよ」と私が言うと、母も「昨日から考えていた」と言いました。
私の「退院したら考えましょう」との言葉に、母も「そうだね」と笑顔で答えてくれて、会話中も酸素不足のアラームは鳴りませんでした。
ここ数日の中では、息苦しさは多少良かった感じでしたが、心電図の乱れと波形の元気の無さが気になった母の92回目の誕生日でした。
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