氷枕で穏やかな寝顔
4年前の2019年11月27日は曇りで11℃の水曜日、母が最後の入院をして17日目、私は24日の夕方から病室で母に付き添っていました。
24日の夕方に面会に行くと、最初母は静かに眠っていましたが目が覚めそうになったときに突然苦しがり始めました。
同時にベッド脇の計器のアラームが鳴り出して看護師さんたちが来ましたが、初めて見た私は『大変なことになった』と、まず思いました。
驚いた私は、今にも母の命に関わるのではないかと考えて、姉のところに連絡をしたりしていました。
その間、苦しがっていた母に看護師さんは痰の吸引をしていて、母は違う意味で再び苦しがっていました。
その姿を見かねた私が看護師さんに相談すると、親族が付いて見守れば処置が変わるとのことで、突然私は母に付き添うことになりました。
一晩母の様子を見た私は、苦しい痰の吸引がきっかけとなってパニック障害を起こしているのではないか、と考えました。
そこで、25日に主治医に「パニック障害ではないか」と話した結果、鎮静剤を使うことになりましたが、しばらく見守る必要がありました。
昼の時間帯は姉が来てくれたので、私は夜の母の様子を見ることになりましたが、既にこのころは眠っていることが多い状況でした。
付き添って3日目の27日にはパニック障害の症状はかなり治まっていて、目が覚めた時に唇を拭いてあげると母はとても喜んでいました。
ただ、精神的には落ち着いてきても、身体のむくみ特に上半身は相変わらずで、利尿剤を増やしても尿量はほとんど増えていないようでした。
それでも、看護師さんが持ってきてくれた氷枕が気持ち良かったようで、母は穏やかな顔で眠っていて、私は少しホッとできました。
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