一年半ぶりの外出
4年前の2019年10月27日は曇りで23℃の日曜日、母が施設に4回目の入所をして91日目、午前10時25分ころ面会に行きました。
8月中旬ころから母が体調不良の日が多く、検査して塩分不足が指摘されたため、『ふりかけご飯』を食べ始めることになりました。
母はその『ふりかけご飯』をとても気に入って食事の量も増え、9月下旬には体調の良化が感じられるようになりました。
ただ、体調の良化に精神的な状態が追いつかず、気持ちの落ち込みはなかなか改善されずにいました。
それが10月に入ると精神的にも落ち着いてきて、母の口数も増えて、普通に笑顔が出るようになってきていました。
この日の母は食堂のいつもの場所にいて少し前までタオル折りをしていたそうで、散歩に行く予定はすっかり忘れていたようでした。
実際のところ私は、この年の春頃から日光浴を兼ねて母を散歩に連れて行ってあげたいと思っていて、やっと念願が叶う日が来たわけです。
母にとっては、ほぼ一年半ぶりに外出をすることになり、多少気分的にソワソワしている感じがありました。
施設の外に出ると、ちょうど日が差してきて母は「まぶしい」と言いながら、手で額の辺りを押さえていました。
道路に出たところで散歩をしている小さな犬を見かけると、母は「カワイイ」と言いながら、思わず腕をその犬の方に伸ばしていました。
散歩中の母はずっと楽しそうで、施設に戻ってくると「風も無く穏やかで気持ち良かった」と嬉しそうな笑顔で振り返ってくれました。
部屋で着替えながら母は「腰が痛い」「疲れた」と呟いていましたが「皆も行けばいいのに」と笑っていて、満足してくれたようでした。
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