「そうよ、おいしかった」
4年前の2019年9月14日は曇りで25℃の土曜日、母が施設に4回目の入所をして48日目、午後4時10分ころ面会に行きました。
このころは母の体調が良くない日が多く、病院での診察の結果、最大の原因が塩分不足ではないかと思われていた時期でした。
そのため、少し前から始めていたふりかけご飯を続けて、様子を見るということになりました。
そのふりかけご飯は母も気に入ってくれて、食事の量も増えてきて体調の良化が徐々に感じられるようになってきていました。
それでも施設に向かっている時は『今日はどうかな?』と、毎日不安を抱えながら歩いていたように覚えています。
この日の母は食堂の定位置で厚手のカーディガンを着ていて「あったかい」と微笑していました。
この日は曇り空でしたが9階の面会室に行くと、人が結構多くいましたが、母と二人で外を眺めながら話をすることにしました。
日光浴はできませんでしたが徐々に明るくなってきて、母は「ここに来ると温まる」と言い、それなりに楽しみにしている様子でした。
私が「今日もふりかけご飯食べたの?」と尋ねると、母は「そうよ、おいしかった」と穏やかな表情で答えてくれました。
その後、着替えの際に背中をゴシゴシ拭いてあげると、母は「真ん中が気持ちいい」と嬉しそうに言っていました。
そして着替えが終わると「サッパリした」と笑顔も出て、次に頭をタオルで拭くと「力が強いですね」と気分が良さそうでした。
この日の母の声は全体的に小さいながらも会話がしっかりできて、本人も体調の回復を少しずつ実感しているようでした。
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