帰宅を提案
4年前の2019年9月25日は晴れで29℃の水曜日、母が施設に4回目の入所をして59日目、午後4時5分ころ面会に行きました。
8月中旬ころから母の体調不良の日が多く、病院で診察した結果、最大の原因は塩分不足ではないかということになりました。
そのため、9月初旬ころからふりかけご飯を始めて、様子を見るということになりました。
そのふりかけご飯は母も気に入ってくれて、食事の量も増えてきて9月下旬には体調の良化が感じられるようになってきていました。
それでも施設に向かっている時は『今日はどうかな?』と、毎日不安を抱えながら歩いていたように覚えています。
そして、体調は良化したように見えるものの母に元気が出ないので、私は環境を変える意味でも帰宅することを考え始めていました。
この日の母は食堂のいつもの場所にいましたが表情は相変わらず硬く、どこか不安そうな顔をしていました。
いつものように9階の面会室に行って話をすると、いろいろな話をしてくれましたが、どれも今ひとつ状況が分からないものでした。
午前中にリハビリに行って「今日も見学がほとんどだった」ということは分かりましたが、それも元気が出ない原因の一つのようでした。
ただ、前日姉が面会に来てくれたことはしっかり覚えていて、認知や意識に問題はないものの気分が晴れないということでした。
そこで、私が帰宅するのはどうか尋ねてみたところ、母は微妙な表情をしながら「大変だよ」と自宅での生活を心配していました。
それでも、私が「ウチで折鶴を一日5羽折っていたこともあったね」と言うと、母は思い出したのか少し笑ったように見えました。
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