ヒゲを切る
4年前の2019年9月26日は晴れで27℃の木曜日、母が施設に4回目の入所をして60日目、午後4時10分ころ面会に行きました。
8月中旬ころから母の体調不良の日が多く、病院で診察した結果、最大の原因は塩分不足ではないかということになりました。
そのため、9月初旬ころからふりかけご飯を食べることにして、様子を見るということになりました。
そのふりかけご飯は母も気に入ってくれて、食事の量も増えてきて9月下旬には体調の良化が感じられるようになってきていました。
ただ、体調は良化したように見えるものの母に元気が出ないので、私はこのころ環境を変える意味でも帰宅することを考え始めていました。
そしてこの日、私はその考えを施設の相談員の方に伝えて、いよいよその方向で進めようとしていました。
この日は母が食堂のいつもの場所に見当たらず、職員さんに尋ねると「お風呂に行っている」ということでした。
そこで9階に行って待っていると、およそ10分ほどして母がお風呂場から出て来ました。
「お風呂でヒゲをいじられた」と母は笑っていましたが、確かに母の鼻の下には一本だけ長いヒゲが伸びていました。
この日の母はそこそこ元気で話もたくさんできましたが、内容は今ひとつ分からないものもありました。
認知がおかしいわけではなく、おそらく母としては辻褄が合っているのでしょうが、少し頭が混乱している感じがしました。
「ふりかけご飯をたくさん食べた」と胸を張っていた母のヒゲを切ってあげると、母はその辺りを触れて確かめて笑っていました。
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