「その辺りを歩きたいね」
4年前の2019年9月22日は晴れのち曇りで27℃の日曜日、母が施設に4回目の入所をして56日目、午後3時30分ころ面会に行きました。
このころは母の体調が良くない日も多く、病院での診察の結果、最大の原因が塩分不足ではないかと思われていた時期でした。
そのため、9月初旬から始めていたふりかけご飯を続けて、様子を見るということになりました。
そのふりかけご飯は母も気に入ってくれて、食事の量も増えてきて体調の良化が徐々に感じられるようになってきていました。
それでも施設に向かっている時は『今日はどうかな?』と、毎日不安を抱えながら歩いていたように覚えています。
この日は少し早い時間でしたが母は食堂のいつもの場所にいて、おやつを食べ終わったところのようでした。
日に当たりながら話をしようということで9階の面会室に行きましたが、運悪くちょうど曇ってきたところでした。
それでも窓際で話をすると、この日の母は相変わらず声が小さくゆっくりした話し方でしたが、内容はしっかりしていました。
また「ふりかけご飯がおいしくて、よく食べている」と言うとおり、少しずつ元気が出て来た感じがしました。
特に腿上げをすると「むくみが無くて脚が軽い」と嬉しそうに言い、続けて「その辺りを歩きたいね」と意欲を見せていました。
ただ「でも、転んだら危ないから」と、慎重な母らしい言葉も出ましたが、気持ちが前向きになってきたのは嬉しいことでした。
「明日がお彼岸の中日だよ」と私が言うと、母は「お墓も行かなきゃいけないけどね」と少し寂しそうな表情をしていました。
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