「あんこを食べた」
4年前の2019年8月31日は晴れて30℃の土曜日、母が施設に4回目の入所をして34日目、午後4時5分ころ面会に行きました。
このころの母は体調不良の日が多く、施設に向かう私は毎日『今日はどうかな?』と不安に思いながら歩いていたものでした。
母は食堂のいつもの場所にいて、挨拶をすると「おやつにあんこを食べた」と教えてくれました。
挨拶をしたときの母の反応でその日の体調を推測しますが、この時の反応は私を安心させてくれました。
その後はいつものように9階の面会室に行って、日光浴をしながら話の続きをすることになりました。
「今日はリハビリがあった」と母が言っていたので、体調が良さそうな理由が分かりましたが「思うように動けなかった」とのことでした。
その点は少し不満そうな母でしたが、チョコレートを出すとおいしそうに食べていて、このところお気に入りのようでした。
また、会話中は窓辺で背中に日差しを受けていたので、母は「暖かい」「気持ちいい」と笑顔で何度も言っていました。
そういう母の表情を見ていると、私は『毎日これが続けばいいな』と思ったものでした。
着替えの際には、日差しを浴びて少し汗ばんだ背中を拭いてあげると、母は「力強くて気持ちいい」と喜んでくれました。
ただ、車椅子とベッドとの移動はどこか慌てたような感じで、少し危ない動きをしていました。
それでも、この日はリハビリのおかげかいつもよりも元気があり、笑顔で良く喋ってくれました。
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