「腕のシワが目立ってイヤだね」
4年前の2019年7月22日は曇りで24℃の月曜日、母が7月15日に入院して8日目、午後4時5分ころ面会に行きました。
病室に入ると母はこちら側を向いて寝ていて、左耳にはラジオのイヤホンが入っていました。
肩を叩いてみるとすぐに目を開けて、この日も体調が良さそうな顔色をしていました。
また改めて母の周辺を見てみると、点滴を取ったようでベッドの周りがスッキリとしていました。
その時ちょうど現れた看護師さんの話では「飲み薬の利尿剤を増やして点滴を取った」ということでした。
母の顔はむくみが無くなっていて、入院の3日前の内出血の後も消えて表情も穏やかになっていました。
ただ、病院でここまで元気になってしまうと、ひたすら時間を持て余しているようでした。
暇な時間は寝るかラジオを聴くしかないそうで、ずっとラジオが友達でしたが、お気に入りの大相撲中継は前日で終わってしまいました。
その大相撲中継はしっかりと聴いていたようで、ご贔屓の「妙義龍が最終的に一つ勝ち越した」と、笑顔で話してくれました。
また「今日は月曜日だからリハビリのことを思い出した」と少し残念そうな表情をしていました。
体調に自信が出てきたのでしょう、リハビリを懐かしんでいて、母は今にも身体を動かしそうな雰囲気でした。
最後には「むくみが無くなると腕のシワが目立ってイヤだね」と、自分の腕を見つめて苦笑いしながら言っていました。
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