「ボタンは自分で留められた」
4年前の2019年6月24日は雨で19℃の月曜日、母が施設に3回目の入所をして81日目、午後4時10分ころ面会に行きました。
母は食堂のいつもの場所にいて、少し前にネットで買って持って行ったオレンジ色のカーディガンを着ていました。
これは一度着た際に、母があまり気に入っていなかった様子だったのとボタンが小さかったことで、以後タンスに入れたままのものでした。
母に話を聞くと「お風呂上がりに着せられた」ということでしたが、「ボタンは自分で留められた」と言っていました。
この日は雨が降る少し肌寒い日でしたので、薄手のカーディガンを着ている母を見ていると、こちらも少し寒そうに感じてしまいました。
また、少し前に書いた習字の作品が貼られていたので見てみると『あじさい』と『つゆ』という文字でした。
母は「出来が良くない」と話していましたが、私が見る限りそれほど悪くは思えませんでしたが……。
確かに『つゆ』の『つ』を二度書きしたようでしたが、書きっぷりは相変わらず豪快に見えました。
それでもやはり母は、その作品を見たくないような表情をしていました。
この日は朝一で入浴をして、午後は昼寝をしてからリハビリがあったそうでしたが、今後はリハビリが減ると先生に言われたそうでした。
そうなると、ずっと体調が良かった母の生活のリズムが狂いがちになるので、何か対策を考えないといけなくなりました。
最後に母が「昨日の穴子はおいしかった」と言ってくれたので『また次も持って来よう』と、私は思いました。
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