「鯉のぼりを見なかった」
4年前の2019年5月16日は晴れて24℃の木曜日、母が施設に3回目の入所をして42日目、午後4時10分ころ面会に行きました。
母は食堂のいつもの場所にいて、午前中にリハビリをして午後に入浴したということでした。
そして、今さっきベッド上で身体にクリームを塗ってもらったところだと、気持ちよさそうに笑顔で言っていました。
昼食にはうどんが出たそうですが、母は「残してしまった」と残念そうに話していました。
母は以前から「うどんはあまり好きではない」と口にしていましたが、食事を残すというのは母としては滅多にないことでした。
それでも、お風呂から上がって間もないこともあって、私が持参した冷水をおいしそうに飲んでいました。
前日までよりも、右脚が少しむくんでいるように見えましたが、この日も体調はかなり良さそうでした。
また、私が持って行った近所のスーパーのチラシを「懐かしい」と言いながら、ずっと笑顔で見つめていました。
そして、おもむろに「バナナ半分食べてみたい」と呟いていました。
最後にカレンダーを見せると、少し寂しそうに「5月も半分終わっちゃったね」と言いました。
続けて「鯉のぼりを全然見なかった」と、このころはよく窓から外を見ていたようですから、母は鯉のぼりを探していたのかもしれません。
この日はリハビリ、入浴と忙しく過ごしたようでしたが、全体的にとても元気な母でした。
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