「満開だ!」
4年前の2019年4月1日は晴れのち曇りで16℃の月曜日、母が3月7日に入院して26日目、この日は午後3時40分ころ面会に行きました。
母は3月25日から感染症で隔離されていて、この日もカーテンの向こう側のベッドに仰向けで寝て左耳にラジオのイヤホンを入れていました。
そして、目を覚ました母は「少し前に肌着やパジャマを替えてもらって寒い」と言い、布団を被っていました。
また、私が鞄から新しい帽子を出して被せると、こちらにも「冷たい」と声を出しました。
確かに少しひんやりする空気の日が続いていて、逆にそのおかげで見頃の桜が長いこと残っていました。
そんな桜を母に見せてあげたくてスマホで撮影した写真を、私は母に見せてみました。
最初のうち母は、画面が小さいこともあって「よくわからない」と言っていましたが、慣れてくると「満開だ!」と声を上げました。
また、ラジオの話題になると「昨日、巨人勝ったね」と、母は前日の試合で巨人が勝ったことを知っていました。
ただ、この日は月曜日でプロ野球の試合が無く、元気になってきた母にとって退屈な夜になりそうだと、残念そうな表情をしていました。
この日の日中は窓の外をよく見ていたそうで「朝はよく晴れていたのに、今は雲が増えてきた」と外の状況に興味津々といったところでした。
私が「夕方には雷が鳴るかもしれないらしい」と言うと、母は「早く帰った方がいいよ」と心配してくれました。
また、令和という新元号が発表されたことも知っていて、母は「覚えておけば話の種になるからね」と、笑顔で言っていました。
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