「ちゃんちゃんこは、いらないよ」
4年前の2019年4月27日は曇りで17℃の土曜日、母が施設に3回目の入所をして23日目、午後4時ころ面会に行きました。
母は食堂のいつもの場所にいて、珍しくテレビの方を向いていましたが、そのテレビには巨人戦が映っていました。
その母に挨拶をする前に、私は職員さんに「明日は昼食を持ってきます」と、伝えておきました。
それから母に話を聞くと、テレビで野球をやっているのは分かっていましたが「よく見えないし聞こえない」と、言っていました。
とりあえずこの日も、部屋に行って着替えをしながら話をすることにしました。
この日の母は「寒い」と言っていて、カーディガンの上にちゃんちゃんこを着ていました。
着替えている間も、またその後も「寒い」というので、パジャマも冬の厚手のものを用意してあげました。
それでも、この日もリハビリがあったということで、体調も良さそうで元気がありました。
前の入院が長引いたことで、結局この週は5回もリハビリができて、母の心身にとって良い刺激になっているようでした。
また、近いうちにウチの土地が売れそうなめどが立ったので、そのことを母に報告をしました。
「土地が売れたら、母さんにちゃんちゃんこを買ってあげられそうだよ」と、私は母に言いました。
すると母は「ちゃんちゃんこは、もういらないよ」と、言いながら笑っていました。
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