「お花見に行くの?」
4年前の2019年3月31日は曇りで14℃の日曜日、母が3月7日に入院して25日目、この日は午後3時45分ころ面会に行きました。
母は25日から感染症で隔離されていて、この日もカーテンの向こう側でラジオを聴きながら眠っていました。
私が左耳にイヤホンを入れたまま眠っている母の肩をトントンと叩くと、母は目を開けました。
ただ、よく眠っていたからか「お花見に行くの?」と、最初に奇妙なことを言いました。
これは私の想像ですが、眠る前に看護師さんとお花見の話でもしていたか、もしくは夢でも見ていたのでしょう。
後で母に聞いた話では「おいて行かれると思った」と言っていて、花見に行くために起こされたと思い少し慌てたとのことでした。
そのように花見に行く気満々の母でしたので、この日も元気に話をしてくれました。
ただ、寝起きのためか覚醒のレベルが今ひとつのようで、話のつじつまが合わないところもありました。
そして珍しく耳の聞こえ方も今ひとつなのか、会話をしていて聞き返すことが何度かありました。
それでもお昼に出たうどんが美味しかったそうで、「ほとんど食べたけど短いので食べにくく、最後は飽きた」と笑っていました。
また、窓のカーテンが開けてあり「雲の動きがよく見える」と嬉しそうな表情で外を眺めていました。
まだ隔離中とはいえ、この日の母は体調も良さそうで、元気な声で楽しそうに話をしてくれました。
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