「あなたの洗濯物」
4年前の2019年2月23日は晴れて15℃の土曜日、母が施設に再入所して90日目、この日は午後3時45分ころ面会に行きました。
母が手を洗っている姿を見かけたので、挨拶をすると「タイミング良かった」と、ちょうどトイレから出てきたということでした。
母は続けて「暑い」と言っていて、その言葉を聞いたとき私は『少し元気がないのかな』と感じました。
話を聞いてみると「今日はなにもないよ」、「ずっと寝てた」ということで、覚醒のレベルが今ひとつのようでした。
そして睡眠中にヨダレで服を濡らして着替えたので、洗濯物として置いてあることを教えてくれました。
また、このところ気になる血圧を測ってみると170/64で、いつもの母の数字でした。
食事は全部食べたと言っていて、便通もあったそうなので体調は悪くなさそうでした。
ただ、「脚のむくみが少しあるね」と私が言うと、母は「何もしてないからね」とリハビリがないのが寂しそうでした。
「それはいけないね」と私が答えると、母は「いけないよ」と自嘲気味に言っていました。
それでも、この日もいろいろと話をしているうちに母の頭も起きてきたのか、声にも元気が出てきたように感じました。
帰り支度をする私の荷物を見て母が「重そうですね」と言うので、私が「あなたの洗濯物」と返すと、母は大笑いをしていました。
最後に私が「また来ます」と挨拶をすると、母は「お願いします」と笑顔で言ってくれて、元気がない訳でもありませんでした。
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