手のカサカサは皺だった
4年前の2019年2月15日は曇りで5℃の金曜日、母が施設に再入所して82日目、この日は午後4時10分ころ面会に行きました。
母は食堂のいつもの場所にいましたが、居眠りをしていたので肩を叩くと目を開けました。
「部屋が暑くて眠くなる」と言いながら、「雪降ったね」と、お昼頃に少し降った雪のことを話し始めました。
ある職員さんが「息子さん来れないかもしれないね」と言っていたと、母は教えてくれました。
外は寒いながらも雪はそれほど降らなかったのですが、私の手が母の身体に触れたとき外の寒さを知ったようでした。
「手が冷たいね、なんで手袋はめないの?」と母は尋ねましたが、私が「手袋ないんだ」と答えると大笑いをしていました。
その他にも、背中に保湿クリームを塗ってもらった時に面白いことがあったそうでした。
クリームを塗った看護師さんが「他に何かありますか?」というので「手がカサカサする」と母は言ったそうです。
ただ、よく見るとそれはシワだったようで、「シワかーッ!」と大笑いをしたということでした。
また、洗濯をするために持ち帰った新しい靴の評判が良いそうで「皆に言われた」と、母は嬉しそうに笑顔で話してくれました。
「あの靴良かったのにどうしたの?」とか「色も良かったし名前も入っていた」などと言われたそうでした。
この日の母は熱心にいろいろと話してくれて、最初は眠そうな声でしたが最後はしっかりした元気で陽気な声になっていました。
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