妙義龍が負け越した
4年前の2019年1月27日は晴れて10℃の日曜日、母が施設に再入所して63日目、この日は午後4時ころ面会に行きました。
母はカーディガンを着て食堂のいつもの場所にいたので挨拶をすると、「やっぱり暑い」と母は言いました。
職員さんが、相変わらず感染症の関係でしばらく9階は止めた方がいいというので、この日も部屋で着替えながら話をすることにしました。
母によると、この日は日曜日なので特に催しもなくまったりと過ごしていたということでした。
午後はいつものように昼寝をしたとのことですが、日当たりが良く暑いために「一時間ほどで起きてしまった」と言っていました。
背中と脚には保湿クリームを塗ってあげましたが、背中の掻き傷はほとんど無くなっていました。
また、早いもので「今日でお相撲も終わりだ」ということを母はしっかり分かっていました。
ご贔屓の妙義龍が負け越したことも知っていて、そんな母に翌日からの楽しみを何か探してあげないといけないと、私は思いました。
そして「何かおいしいものは出た?」と尋ねると、母は「今日もお粥は水が多かった」と不満を口にしていました。
前回パンを食べてから一週間が過ぎ、その後は出ていないそうで「『パン食べたい』と囁くといいよ」と私が言うと、母は大笑いしました。
この日の最後に部屋に備え付けの流しで車椅子の母が手を洗い、私がその後ろから肩に手を置いて「今日もありがとう」と声を掛けました。
このころ元気な母と話をするのが楽しかったので、何気なく掛けた言葉でしたが、唐突過ぎたのか母は不思議そうな顔をしていました。
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