「部屋も寒いや!」
4年前の2019年1月26日は曇りで8℃の土曜日、母が施設に再入所して62日目、この日は午後4時5分ころ面会に行きました。
母が食堂のいつもの場所にいたので、後ろから近づいて向かい側の鏡に手を振ると私に気づいてくれました。
この日は北風が強く寒い日で、母もそれを知っていたようで「寒いでしょ?」という言葉が挨拶代わりでした。
私が、この日も部屋に行って着替えながら話をしようと言うと、母は「部屋は暑いよ」と続けて言いました。
ただ、この日は曇っていて日差しが当たらないこともあって、部屋に着くと今度は「部屋も寒いや!」と、母は言っていました。
この日は朝から冷えたので「半袖で今朝は寒かった」とのことで、ハイネックの長袖の肌着に替えてあげました。
逆にこの日は汗を掻くこともないため、背中に傷もなく「昨夜は痒くなかった」と、母は微笑んでいました。
それでもいつものように保湿クリームを塗ってあげると、「冷たい!」と私の指が背中に触れるたびに母は叫んでいました。
そんな母の背中を見て、私が「若い頃のように背中はきれいだよ」と言うと、母は「きめ細かいからね」と答えました。
確かに母は色白で本人もそれなりに自信があったのか、若しくは冗談だったのか分かりませんが、なかなか楽しい会話になりました。
着替えも終わって午後4時半になり、母は「さて、これからはお相撲だ」と、ラジオで大相撲を楽しむつもりのようでした。
最後に私が「今晩は牡蠣鍋だ」と言うと、母は「あらいいわねぇ、牡蠣なんて出ないわよ」と羨ましそうに笑顔で言いました。
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