噂をすれば……
4年前の2019年1月7日は晴れて10℃の月曜日、母が施設に再入所して43日目、午後4時10分ころ面会に行きました。
母は食堂のいつもの場所でタオル折りをしていましたが、声を掛けると「皆で噂をしていた」と言いました。
母の話を聞いてみると、どうも「そろそろ私が来る」ということを話していたそうです。
実は母が骨折で入院して以来、いわゆる『せん妄』という言葉を知って、私はなるべく同じ時間に面会に行くようにしていました。
つまり、病院や施設で母がよく「時間がわからない」と言っていたので、決まった時間に私が現れるようにしていたわけです。
その努力が実を結んだようで、他の人までが私が来る時間を覚えてしまったのでした。
母のタオル折りが終わってから、3日ぶりに9階の面会室に行って話をすることにしました。
この日も晴れてはいましたが、ちょうど富士山が見える辺りに雲があったので、残念ながらシルエットを拝むことはできませんでした。
この日は午後に入浴をしたとのことで、その前に便通があって良かったと話してくれました。
お腹が張っていて心配していたそうで、この年初めてで一週間ぶりの入浴が気持ち良かったこともあり、笑顔で振り返っていました。
また食事では、母の苦手な水分多めのお粥が出たそうで「パンは一度出たきりだ」と、不満そうに言いました。
そこで私が「『パンが食べたい』と、しつこく呟いたら」と勧めると、母は大きな声で笑っていました。
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