「嬉しいね」「いいね」
4年前の2018年12月8日は曇りで12℃の土曜日、母が施設に再入所して13日目、午後4時ころ面会に行きました。
とても寒い外から暖かい室内に入って母に挨拶をすると、母は「暑いわよ」と元気な声で言いました。
いつものように9階の面会室に行き翌日で終わる展示会を見ていると、母は「ほとんど見たね」と呟いていました。
展示会が始まった頃、母は入院中でしたので楽しみにしていた展示会をとても気にしていましたが、一通り見られて満足した様子でした。
それでも翌日までということで、もう一度母の作品を中心に見て回ることにしました。
鶴を見つけて「母さんが折った鶴だよ」と私が言うと、母は「嬉しいね」「いいね」と笑顔を見せてくれました。
また習字の作品では「いもほり」「秋の七草」「栗ひろい」が掲示してあり、久しぶりにしては見事な筆遣いでした。
ただ、展示会の会場で母が気にしていたのは「あまり人がいないね」と、結局誰にも見てもらうことができず残念そうでした。
それでも、このところ室内の暖房が暑いこともあって「ここは涼しくていいわ」と爽やかな表情で言っていました。
この日の昼寝の時も暑さですぐ起きてしまったそうで「半袖の肌着だからどうかと思っていたけど暑かった」と、振り返っていました。
その後、部屋に戻って着替えの際に、その半袖の肌着を脱がせて背中を拭いてあげると「いい気持ち」と喜んでくれました。
この日は暑さを気にしながらも体調は良さそうで、元気な声でたくさん話をしてくれました。
2018年12月8日
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