「今日は富士山見えました」
4年前の2018年12月18日は晴れて13℃の火曜日、母が施設に再入所して23日目、午後4時ころ面会に行きました。
母は食堂のいつもの場所にいて、挨拶をすると「暑いでしょ?」と、母は室内の暖房を暑く感じているようでした。
9階の面会室に移動すると、西の窓からほとんど雲のない空が見えましたが、まだ少し夕焼けには早い時間でした。
私が西方の夕景を眺めながら「富士山が見える」と言うと、母は「えっ、本当?」と探してもよくわからない様子でした。
また、この日の体調の話を始めると「ウンチの出ること!」と、母は驚くような表情で言い「昨日の夜もドッと出た」と続けました。
そして「今日も出た」と笑っていました。
この日はリハビリも無く、タオル折りもやらず何もしていないということでしたが、良い天気なので窓から外を見ていたとのことでした。
ただ、お昼を食べてからおやつの前までたっぷり寝て「お昼寝は十分した」と話してくれました。
昼寝の後のおやつはゼリーで、他の人は『きんつば』だったそうですが、母にとってはゼリーが冷たくておいしかったと嬉しそうでした。
話をしているうちに夕日が沈む時間になり、母は「あら、いいじゃない」と茜色に染まった西の空を見つめて言いました。
太陽が沈む少し右側に富士山があることを私が教えると、母は「そう言われれば、そんな感じもする」と見え始めたようでした。
その後は母にも富士山がわかったようで「いいモノを見ました」、「今日は富士山見えました」と、感動した表情で言っていました。
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