「夕焼けを見ていた」
4年前の2018年12月3日は曇りで16℃の月曜日、母が施設に再入所して8日目、午後4時頃面会に行きました。
母が食堂のいつもの場所にいたので挨拶をすると、母は「夕焼けを見ていた」と言いました。
おそらく食堂の西向きの窓から見たのでしょうが、確かに段々と日没が早くなっていましたが、夕焼けにはまだ少し早い時間のようでした。
その後9階に移動して話すと、この日は午前中に入浴したそうですが、厚手の肌着を着たので「暑い。着替えたい」と言っていました。
また、この日も展示会を見て回り、母は作品を見ては「考えるのがすごい」と、担当の職員さんのセンスに驚いていました。
そして自分の作品を見て「鶴も持って来て良かった」と、しみじみと呟いていました。
さらに展示会の期限がまだ一週間あるので「皆、来ればいいのに」と、まだ誰も見に来ていないことを残念がっていました。
いろいろ話をしているうちに日没が近づいて、雲が多い中でもそろそろ夕焼けか、という時間になってきました。
着替えをするために母の部屋に行くと「お風呂の後、着替えが暑そうだったので『えーッ』と、思った」と、母は言いました。
そのリクエストに応えて、肌着や帽子を薄手の物に替えている間、母は入浴の手順などを熱心に説明をしてくれました。
入浴後には背中と脚にクリームを塗ってもらい、ドライヤーも掛けてもらって、母の体調は良さそうで脚のむくみも心配ありませんでした。
着替えが終って部屋の窓から母とともに外を見ると、既に夕日は沈んでいて、すっかり日が短くなったことを実感しました。
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