蘇った記憶
4年前の2018年11月16日は晴れて19℃の金曜日、母が入院して8日目、午後3時45分頃に母の面会に行きました。
母は例によってベッドで左側を下にして横になっていましたが目は開けていました。
私が「面会だよ」と声を掛けると母は話し始めましたが、いつもと違ってヒソヒソ話をするように声をひそめているような感じでした。
何かあったのかと気になりましたが、話をしていると元気がないわけではなさそうなので安心しました。
その母の話の内容としては、この日はリハビリの先生の肩を借りながら何度か車椅子に乗り移る練習をしたということでした。
また、昼食時はそのまま車椅子に乗って移動して、食堂のテレビの前で食べたと言っていました。
そして移動時には、お気に入りのちゃんちゃんこを久々に着たそうで、それを布団の上に広げてありました。
その移動の際にナースステーションの前を通った時、4か月ほど前の入院の記憶が蘇ったと母はしみじみと振り返っていました。
ただ、食欲はまだあまりないようで「おかずを一品残してしまった」と、母は残念そうな口調で言っていました。
ほとんど一日中ベッドの上で過ごしていますのでやむを得ないと思いますが、母にとって提供された食事は残してはいけないものでした。
戦争を経験した人たちにはそのような人が多いと感じますが、母も例外ではなく特にその傾向が強かったように思います。
それでも、食事を残したことを悔しそうに話す母の姿を見て、『まだまだ元気だね』と、私は順調な回復を確信しました。
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