「お別れが寂しい」
4年前の2018年11月24日は晴れて15℃の土曜日、母が入院して16日目、午後4時頃に面会に行きました。
母の病室に入りベッドを覗くとそこは空で、同室のおばあさんが「そこじゃないの?」とナースステーションを指さしてくれました。
そのためナースステーションに戻り中を見てみると、母はちゃんちゃんこを着てラジオを持った姿で車椅子に座っていました。
そういえば、約5か月前の施設に入所する前の入院でも退院が近づいた頃に、母は何回かナースステーションの中で見つかりました。
その時も母はナースステーションにすっかり馴染んでいて、私は母がそこにいることに気づかず通り過ぎたものでした。
そのまま食堂に行って話をすると、この日は午前中にリハビリをして、午後には入浴をしたということでした。
そして、入浴後に部屋には戻らずラジオを持って来てもらって、そのままナースステーションにいたと言っていました。
その後食堂の南向きの窓から外を眺めると、日が傾き始めて、もう少しできれいな夕焼けが見られそうな空の色になっていました。
そろそろテレビで大相撲中継が始まっているというので、母をかぶりつきで見られる位置に連れて行きました。
ただ、この日の母は二日後には退院することが決まっているのに、どことなくいつもより元気がないように感じました。
その辺りを母に尋ねると、一つにはまだ一度もトイレを使っていないなど、施設での生活に不安があるようでした。
もう一つは、お世話をしてくれた看護師さんたちと再びお別れをすることが「寂しい」と、母は神妙な表情で言いました。
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